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旅のサポーター齊藤洋司のブログ            「旅をあきらめない」(22.08.17)

私はある旅行社で、トラベルサポーターをしていました。通算10年やりました。そして今、旅行業界にかかわりながら、障害のある方へのサポートをしております。コロナで充分な活動をしていませんが。

「障がいがあっても、身体に不自由があっても旅をしてほしい。そして元気になってほしい。活動的な毎日を送ってほしい。それが私の願いです」

 人間は誰もが一人では生きられません。障害があろうが無かろうが。全ての人間は一人では生きられないのです。誰かが関りながら生きているのです。無人島で一人で生活しない限り、それでさえ自然界の恵み、地球上の恩恵を受けているのです。

 ここに私がサポーターでやってきた中で出会ったボランティアの方の、お話をさせていただきます。

 Nさんは成人したお子様が障がい者になられたことから、トラベルサポータになり、主に視覚障がい者の目となってサポートをしてきました。

 それまでは大手企業で順調に生活をしてきたのですが。お子様がベッド生活になり、始めて障がい者への関心ができサポーターになったのです。そして全国各地へ同行援護をしてきました。

 もう一人徳島のNさんです。この方はお母さんで、お子さんが何人かいらしてお医者さんになった方もいます。そのうちのお一人が、ベッド生活になりました。それから「四国お遍路」のお接待をするようになり、又、障がい者の方などへのボランティア活動もするようになったと、伺いました。

 又、千葉のTさんは教師をしていましたが、途中脊髄にかかわる難病になり、手術を2度しましたが、車椅子生活になりました。一時は自殺も考えたそうです。それを乗り越え国内旅行をはじめ、外国まで一人で出掛けるようなったのです。そしてその体験を本に書き、講演をして晩年まで元気に暮らしてきました。残念ながらお亡くなりになりましたが。

 この様に3人の方は、ある程度年が過ぎてから、それまで関心がなかった事へ積極的にアプローチするようになったのです。

 人間の一生には、何が起こるかわかりません。予期せぬことが起こることがあります。そのことが良い結果にならないこともあります。それは誰にもわかりません。それ故、占いや、宗教に頼る人が出てくるのでしょうか。

 サポーターだからといって、個人のお話を、立ち入ってズバズバ聞くことはできません。会話の中で聞いたお話です。ですから消化不良の処もありますが。実際のお話です。環境の変化や、自分自身が身を置く場所によって、今までと違った世界を構築していったのです。

 人間は、幾つになっても変れる。その事によって新しい世界が拡がるかもしれません。私は「人生はゲタを履くまでわからない」そう思っています。

 これからも「誰もが旅をあきらめない」バリアフリー旅行のお手伝いをしながら、皆さんのエネルギーをもらいながら、元気に生きていきたいと思っております。

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