関西の鉄道各社が駅の改札やホームなどでの異変を人工知能(AI)で検知する実証実験を進めている。
大阪メトロは駅の改札付近に設置した防犯カメラの映像を使い、改札を通過 する車椅子や白杖利用者をAIが検知。駅係員は専用モニターで確認し、必要な サポートや見守りをする。阪神電鉄は踏切やホームに設置した専用カメラの映 像をAIで解析し、危険を検知する実証実験を始めた。車両本体にもカメラを設置し、走行中に電気設備の破損などを検出する実験も進める。JR西日本は独自のAI解析技術を活用し、防犯カメラの映像から物体や人物の骨格の動きを検出するシステムを開発した。侵入や危険な行動も認識できるという。
(日経MJ 11月26日7面より)