11月3日オープンした檜原村の「おもちゃ美術館」に行きました。 齋藤 洋司記
新宿から観光バスに揺られての旅です。 檜原村から、館長の大谷さんが迎えに来てくれました。 新宿のオフィス街を抜け中央高速道、圏央道 あきる野ICから約35分。 オープンに際しては、朝日、東京新聞、雑誌などに取り上げられ、NHKテレビなどでも放映されました。
車中、檜原村に関したクイズなどで盛り上がり、おもちゃ美術館に。 「おもちゃ美術館」は、北檜原小学校跡地に、木をコンプセクトに、林業で生きてきた檜原村の、村おこしの一環として作られました。 施設は、木造2階建ての瀟洒な建物で、地元の木材がふんだんに使われています。杉・檜・サワラの木材で出来ています。
大きな幟旗に迎えられ美術館に入れば、木の香りが漂ってきます。木工室の奥には、子供たちが自然の山、川をイメージした遊び場で、木の川の中に入って、卵型の水を掛け合いながら「キャッーキャッー」騒いでいます。ここに置かれた木の玩具は隣の工房で作られ、触って遊ぶ事ができます。汽車、トラック、お家や林などミニサイズの木工品が自由に動かせるのです。
2階に上がれば、四角や三角の木や林、ミニ椅子をいくつも積んでタワーのように作って、高さを競う場所もあり、向かい側『グッドトイひろば』むかし子供だった人達がけん玉、独楽などをまわして、笑い声でいっぱいです。ここにあるものは、全て木で出来ています。入館者は、素足で木の感触を感じながら動いています。
よちよち歩きの幼児が木につかまりながら歩いてたり、子供が一階から駆け上がってきて、伸びやかな笑い声が溢れてきます。子供から大人まで、飽きさせないように工夫され、木の肌触りが優しく感じられます。ボランティアのスタッフが案内してくれて、色々と楽しめるようになっています。幼児、子供、大人、車椅子の人達まで考えた設備で、授乳室もあり、ここに置かれたおもちゃや木工品は、お土産としても販売されています。
外に目を向ければ、杉が植えられた山々が幾重にも重なり、カレンダーになりそうな風景が広がり、新緑の季節は目を楽しませてくれるでしょう。
都心から2時間。おもちゃに触れ、木に囲まれた中で味わう一時、やすらぎを感じます。幼児からジジババまで、家族連れで行きたい所です。