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“2023 International Accessible Tourism Forum” (Seoul, Dec 11–12)にてスピーチしてきました。

 韓国文化体育観光部と韓国公社は2023年12月11日~12日で韓国ソウルにて、国連の組織であるUNWTOの参加を得て国際アクセシブルツーリズムフォーラムを開催しました。このフォーラムにおいて主催者からの依頼を受けて当ユニバーサルツーリズム総合研究所の代表研究員として講演とパネルディスカッションに登壇してきました。依頼されたテーマは「日本におけるアクセシブル・ツーリズム普及における官民連携の現状」でした。フォーラムではヨーロッパからノルウェイ、スペイン等、アジアパシフィックからオーストラリア、タイ、マレーシア、韓国等のUNWTOのスタッフ、アクセシブル・ツーリズムに取り組んでいる組織、観光施策を研究している学者、障害当事者等が登壇し活発な議論を交わしました。

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 スピーチでは観光庁における全国の「バリアフリー旅行相談窓口設置の取り組み」、東京都の「アクセシブル・ツーリズム推進事業」、長野県の「信州型ユニバーサルツーリズム推進事業」の事例を紹介しました。

 スピーチ後のパネルディスカッションではモデレーター(慶熙大学 Yoon Yoo-sik教授)が全国のバリアフリー旅行相談窓口について関心を持たれ、機能や設立・運営についての質問がありました。韓国におけるアクセシブル・ツーリズム推進のアプローチは全国に指定観光地を130数ヶ所指定して政府支援のもと開発を進めているとのことで官民一丸の態勢がうかがえるものでしたが、日本同様のバリアフリー旅行相談窓口の機能も今後は韓国にも必要な展開と、興味を持たれた様子です。

 車いすユーザーの女性が登壇してスピーチした際、韓国のアクセシブル・ツーリズムは日本をお手本にして整備してきましたという発言がありました。10数年前、30数名の某介護付き有料老人ホーム居住の皆様とソウルを訪問した際、リフト付きバスがソウルにはないとのことで車いす使用の高齢者をお姫様抱っこでバスから乗下車したことを思い出しました。しかし、現在の状況は政府の支援の下、高齢者・障がい者が旅を楽しめる環境整備が日本以上に進んでいることに驚きました。

 今回のフォーラムは、誰もが参加できる持続可能な責任ある観光の促進を責務とする国連の機関であるUNWTO(国連世界観光機関)の協力・参加と認可を得、世界的なアクセシブル・ツーリズムフォーラムとした韓国文化体育観光部と韓国公社の力の入れようが理解できるものでした。フォーラム聴講者は地方公共団体の観光担当者や観光施策の学者・学生100数十名でした。

 アクセシブル・ツーリズムの観光施策をテーマとしたこのフォーラムに、日本から観光庁や地方公共団体の登壇者がいなかったことに違和感を覚えながら、UNWTOや韓国文化体育観光部と韓国公社のスタッフと交流をし、12月10日(日)~11日(月)のソウル1泊2日の旅を終了しました。

                                           長橋記

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