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旅のベテランサポーター齊藤洋司のブログ                                         「お遍路日記」高知編第3章(高知県後半)                  その1  (23.11.15)

10月24日(火)バスタ新宿から、夜行バスで高知駅に向かった。「歩き遍路」の出立である。全行程約10日間の区切り打ち。弘法大師が歩いた足跡を大事にして、その跡をたどる。綿密に計画をたて、宿を4泊手配してある。

10月25日(水)

高知駅に8時半到着。前回取り残した30番善楽寺へ。ここで白衣がないことに気が付いた。「南無大師遍照金剛」と書かれた白衣である。何処で無くしたか。家を出る時には、しっかり確認したつもりだったが。ともかく歩かねば・・・。

高知駅に戻り、雪蹊寺を目指して、桂浜行きのバスに乗る。前回ここで終わっているので・・・。雪蹊寺前の民宿「高知屋」に以前泊まったことを思い出しながら、納経を済ませ種間寺へ。種間寺を打ち、6年前に来たとき寄った、門前近くの家に行く。家の前に金工細工で作られた2m近くのオブジェが、幾つも並んでいたが、以前ほどの派手さはない。ヤギが囲いの中で愛想をふっていたが、家の主人は見当たらない。制作には励んでいるようである。

仁淀川大橋を渡り高岡の街を抜け、ひたすら歩く。夕方5時近くなったので今夜の民宿に電話する。清滝寺入口に入っても宿がわからず、再度電話する。泊まる所は、山の上にあった。愛知県の人が、空き家だった古民家を改造して、民泊にしたとのことでテレビ番組「ポッンと一軒家」そのものである。眼下には、街の夜景が拡がっていた。翌朝にはきれいな朝焼けが見えた。

10月26日(木)

朝までぐっすり眠って、35番清滝寺を打ち、36番青龍寺へ。トンネルを歩かず、塚地峠を越え宇佐大橋へ。山の中を歩いていると眺望の良いところで、おじさんがベンチを作っている。海の近くからきて、山を登り竹を切って遍路さんの休憩所を作っているという。お遍路さんの憩いの場になっている。この峠は、昔は宇佐の海と高岡を結ぶ生活道で魚など運んだという。宇佐大橋の近くで昼食をとり青龍寺を打ち、今夜の宿「なずな」へ。人気宿だけに、設備も食事も整っている。同宿者の中に、偶然にも隣の区、川崎市多摩区のご夫妻がいてびっくりした。レンタカーで旅をしているという。他の同宿者は翌朝、船で横浪に出るというが、私は歩いた。

10月27日(金)

朝「なずな」を出発。左に海を見ながら歩く。日差しが強く、汗が吹きだしてくる。いくつもの短いトンネルを抜け、ひたすら安和へ。

10月28日(土)

安和から56号線を歩き「そえみみず坂」か「大坂越え」の分岐へ。

「そえみみず坂」を歩く。高速道路をくぐるのにいくつもの階段を上ったり下りたり、嫌になるほど階段が続く。誰一人会わずに、長い距離を歩く。「お雪椿」にて休憩。そこから窪川までが長かった。

岩本寺へ16時到着。宿坊の予約は10/4に済ませているのだが、記帳なし。慌てて、15畳の大広間に案内、広すぎて一人で寝るには寒かった。

宿泊客の中に、東南アジア系のベジタリアンがいて、醤油が動物性でないか聞き、豆腐にかけてある鰹節も取り除いていた。徹底しているのに驚いた。

その2に続く  こうご期待

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